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2005/10/01

21世紀の丸田小学校、校歌を作詞する。

  <お早う!>と挨拶できる子供を育てる為に。

  詩人で有るならば、生涯に校歌を1つぐらい、作詞してみたいと考えても可笑しくは無いだろう。
 私は考え、念じ続けていると、物事はいつしか実現する事を知っている。
 私が知る術も無いが、2002年4月、愛知県春日井市に、21世紀の新しい小学校、市立丸田小学校が新設された。
 その新しい小学校の校歌を、何故、東京在住の私が、作詞する事に為るのか、不思議な事だ。

 或る日、 名古屋の友人のH・Y女史から、突然、電話が有り、先生!詩人なら校歌を作れますよね?
 と突然のお話。正直な話、しどろもどろに、はい、書けますよ、作れますよと答えた。

 この国では、詩人では<死人>で在って、全く役に立たない不用の人間と思われているらしい。
また現代の詩人は、ほとんどが”大学教授”の肩書きを付けていて、肩書きの無い”詩人”を捜すのはとても難しいと言っても間違いではない。(本来、詩人、は詩人だけで充分のの筈だが)。
まずこの国では、詩人は尊敬もされていなければ、認知されても居ないのではないかと思うふしが多々ある。

 1997年、コロンビアの第7回メデジン国際詩祭に招待され、国際交流基金の助成を受けて、参加してみて、驚いた。手伝っている学生たちが、マエストロ!マエストロ!と私を呼ぶので、まず私が驚いた。
 次に彼らが驚いたのは、詩人、がエコノミークラスで遣って来た事だ。
 詩人、を尊敬しているコロンビアの若者たちは、金持ちだと標榜している日本の欺瞞性をこれだけで、鋭く見抜いたのだった。

 日本は、かってノーベル文学賞を作家ではなく、詩人が、例えば、西脇順三郎氏が受賞していたら、詩人の地位の向上をも含め、日本文学界の景色も多少は変わった事に為っていただろうに、誠に惜しまれる事だ。

 話が逸れてしまった。

 丸田小学校の校長・木俣哲夫校長から、生徒たちが校歌の歌詞に是非入れて欲しい言葉を既に選んであるので、使って作詞する事が、唯一の条件だとの指示があった。
 届いた資料から、21世紀に相応しい校歌、とは、何か、を熟考した。

 今更、使い慣れた言葉を使いたくない。
 挨拶もろくに出来ない、大人も居るこのご時世だ。だから子供が居るのは当然のことか。
 朝起きて、お早う、さえ言えない子供たち。それが当たり前の世の中なのか。

 子供の時から、大きな聲で”お早う”と言えるように、頭の中に刷り込んでおこう。そをすれば丸田小学校で学んだ子供たちは、瞬間的に、”お早う”と言える人に為っているだろう。今では、挨拶がキチンと出来る事も大切な事に為ったご時世だ。
 
 では、下記に在るのが、私が作詞した市立丸田小学校 校歌です。


     春日井市立丸田小学校 校歌

                  作詞 天童 大人
                  作曲 寺井 尚行


  おはよう と 大きな声のひと言は
  魂のふれ合う 心のエネルギー
  友だち たくさん つくり
  明るく 楽しく通う
  みんなの
  丸田小学校

  光 いっぱいの輝く校舎から
  未来への希望をもらい
  元気で やさしく 思いやりある
  2002年に生まれた
  みんなの
  丸田小学校
 
  私たちの築く大きな夢
  はげまし 助け合って学んだ
  世界の人と人を結ぶネットワーク
  決して忘れないんだ 
  みんなの
  丸田小学校


  丸田小学校のURLは下記の通りです。
  http://www.kasugai.ed.jp/maruta-e/
  トップページに校歌があり、クリックすると歌詞が出てきます。

 作詞をする機会を与えてくださった関係者の皆さん、本当に有難う御座いました。
この校歌を歌って学んだ小学生たちが、大人に為って、”お早う!”と気軽に言える人に為っていてくれ、こんな嬉しい事は在りません。又何時か、何処かで、”お早う”を大きな声で言える丸田小学校の生徒さんたちに再会する日が来る事を、願っております。どうかお元気で、勉学に励んでください。

 又機会が在りましたら、校歌を作詞してみたいものです。
 

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2005/09/25

日本初 字の「重ね字」個展 無事に終了。

  書道史を超えたオリジナル作品へ、字家 天童 大人の挑戦

 20世紀から21世紀にかけて試み続けてきた字に字を重ねると言う新しい表現は、今回、9月5日から(日曜日・祝日 休廊)、東京・六本木のストライプハウスギャラリーで開催された 字家 天童大人個展「Letter Scape =OVERLAY Series-」に、新作15点、版画3点を展示し、昨日24日、無事に、終わりました。

 会期中に衆議院選挙が在り、人心が大きく揺れ動き、また台風が来るなか、ご多忙中に関らず、福岡・仙台・金沢・名古屋等、わざわざ遠方よりお出かけ下され、作品を見てくださった方々には、特に厚く御礼申し上げます。

 またこうした新しい試みに会場を提供して下さったオーナーの塚原琢哉・操夫妻の御厚情に深く感謝します。

 日本書道界の「禁じ手」を犯したと言われたのは、美術評論家・米倉守氏で、銀座の路上でした。
前回のストライプハウス美術館の展覧会の時でしたから、1999年で、今から6年前の事に為ります。
ポスターを見て直ちに「禁じ手」と言われたので、今でもはっきり覚えています。
 確かに日本の書道史を振り返って見ても見当たりません。

 「重ね字」は、字家である私のオリジナルです。

もし壽岳文章先生がご存命でしたら、すぐさまお見せするのですが、それも今では叶わず誠に残念な事です。

 しかし、壽岳先生は、かって、貴方は思った事を、好きなようにおやりになれば宜しい、と言われました。
 壽岳先生のお言葉に甘えて、今、思った事を遣っている訳です。

 私には、書の師匠など居りませんが、様々な先達が居たおかげで、オリジナル表現に行き着けたわけですから感謝です。

 処で今、世間で知られているお方で、一度お話を伺いたい方と言えば、白川静先生、お独りぐらいでしょうか。


 僧空海の顰に倣えば、字が書けるだけでは、駄目で、聲ノ質が良く無ければ為りません。
聲は整形が出来ませんから、本人其の侭です。
日本の書道人口が何百万人かは知りませんが、この設問、聲ノ質が良くなければ?の問題はハードルが高いですよ。

 ともあれ聲と字との関連は空海と言う先人のお陰です。彼のような先人、目標に為る先人が約1200年前に、近視眼的な人々が数多く住むこの島国に、存在して居た事に改めて感謝です。
 出来る事なら空海の聲を聞いてみたかった。

 今の私には特に有り難い事です。既に聲と字とに深い洞察が為されている空海が存在してくれてた事が私には幸運でした。
巨大な目標が有りますからね、私には。
 これからも精進を重ね、日本で唯一の字家として、新たな表現の地平をこの水の惑星に向けて切り拓いて参ります。
 今回の作品群に対して「美しい」、「綺麗い」との言葉は、有り難く受取っておきます。有難う御座いました。

今後とも、宜しく、ご支援を御願い致します。

次回の展覧は二度も会場に足をお運び下さった、ギャラリー アート ポイントのデイレクター 岡田 春宣氏の依頼で、2006年 6月22日(木)-7月1日(土)の会期で、古備前 小向一實氏とのニ人展の予定です。
お楽しみに。

          字家・詩人・朗唱家 天童 大人

11月にはニュージーランド・第3回 ウエリントン国際詩祭に、俳人・夏石番矢氏と国際交流基金の助成を受けて参加します。
 今度は、聲の世界での表現です。
 乞うご期待を!

  

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