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2005/10/11

掘り出し物!余りにも廉価な吉岡実全詩集 を見つけて驚いた。

安いにもほどがある!吉岡実全詩集(筑摩書房)。
 
 持っている本を処分する時、段階が在ると言う話を、古書店の主人から聞いたのは45年程前の事。
詩集は最後の最後に処分される本だとか。とすれば誰がこの詩集を手放したのだろうか?
ひょとして書物の価値の知らない人間が持っていて、書物の価値を認めない本屋に売ったと言う事なのか?

 吉岡実全詩集を購うような人間が、こんな処分の仕方をするだろうか。

我が目を疑ったこの書物は刊行当時(1966年3月25日 初版第一刷発行)、定価12000円を10000円で古書店で買った覚えがあるだけに、9月30日、近くに在るBOOK OFF の棚で、105円の値札が付いている吉岡実全詩集を見つけて、驚き、唖然とし何度値札を見直したことか。(直ぐ近くにある斉藤史全歌集には5000円の値札が付いている。)
そして我が目を疑った。驚きを通り越して、愕然とした。悲しいと同時に嬉しくて早速、買って帰った。
 帰宅して、日本の古本屋、で検索すると1件あり、20000円の値が付いている。
本は安くなれば良いと言う物では無いだろう。その書物が自ずから持っている価値というものが在る筈だ。
その価値を無視してただ単に定価の半額、そしてある期間を経て、105円。この吉岡実全詩集のような価値在る書物を、均一な価格に貶める。其処に何か大きな意図が隠されているような気がして為らないのだが、如何なものか?

この本は確か、同じ詩篇がニ篇有り?、刷り直して刊行された、と記憶している。

もし、吉岡さんが生きていたら、何と言うだろうか。こんな日本の現状、書物の世界のを。

ねえ、吉岡さん。
壽岳先生にもお尋ねしてみたいものだ。

生前の吉岡実さんから詩集を1冊頂いた事が有る。
書肆山田の社主 鈴木一民氏から、吉岡さんが、北海道で詩人たちが大変、お世話に為っているから、天童に渡してくれと言って、天童大人様 吉岡実 と墨色鮮やかな署名入りの『ムーンドロップ』を頂いた。吉岡さんの墨の字を見るのは、初めてだった。
吉岡さんは、素敵な指環をしていた。ある画廊でお訊ねしたら、古い遺物のような事を言われた記憶がある。
今、あの指環は何処に在るのだろうか?

刊行されたこの書物は10年後、何方の手を経て来たのか分からぬが、綺麗な状態で間違いなく詩人の手に届いた。

 今、この大冊の詩集を少しずつ読み始めている。

 間違い無く、これは掘り出し物だ。!!!!!

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