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2006/08/11

久しぶりに月刊「文藝春秋」を見る。9月号217頁の文化学院広告 「卒業生エッセイ」を書いたので。

 昨日(10日)、文化学院から分厚い封筒が届いた。何事かと恐る恐る開けてみると、月刊「文藝春秋」9月号が入っていて、赤い紙に掲載紙と書かれ、「ご掲載いただき、有難うございました。」と記されてある。
 そのページを開けると、すっかり忘れていた、かって依頼された原稿がポートレイトと共に掲載されてあった。

 これを読みながら1963年の文化学院入学当時の事を一瞬の内に想い出し、現在の文化学院の惨状をより鮮明に浮き彫りにした。

 創立者 西村伊作没後、初めての入学生である。その点は文藝春秋を立ち読みくだされば良いのだが、伊作の長女西村アヤと我が恩師の戸川エマ文科科長の絶妙なコンビは、現在の文化学院では残念ながら望む事が全く出来ない。
 戸川エマが西村アヤを表に出し、裏方は全て彼女が引き受けてきた。

 しかし、今、文化学院のホームページでも戸川エマの名前は僅かで、ほぼ抹殺されたままだ。
これは何を意味しているのか?

 西村伊作は教育者として失敗だった事は、現在、文化学院を衰退に導き、危機的状況を作り出した現在の院長や科長である伊作の子供や孫たちの経営の在り方や態度を見ていると、歴然としている。
全く能力が無い、無能なのに有ると過信し続け、傲慢な意識だけで学校経営が成り立つと安易に考えてきたツケが今に為って表面化してきただけで、私が在校中からなんらこの伊作の子供や孫たちに、進化は感じられない。

 教育は人間との問題であって建物には全く関係が無い。

 昨年秋、突然、理事長が変わり、その後、なんら知らせも無く、ビック・カメラが資本参加しているとか、様々な憶測が流れている。
 
 今年の2月、久方ぶりに文化学院の教職員の控え室を訪れていて、突然、「あんた銀座で何、文化学院の事を言って歩いているのとよ」と文科科長のT・Tだ。驚いたね。藪から棒にだ。こんな人物が文科の科長では世も末だね。「何を言っているのですか」と言い返すと、「言ってないのなら良いわ」とは、一体なんだねこの女は!

 自分の名前だけでは何も出来ない、人脈もお粗末、人徳も無し。
我が恩師、戸川エマさんとは月とすっぽん、の違いか!時代が変わっても科長の役割はより困難に!!
 今の学生が可哀相だね。本当に。

 そう、かって紀伊国屋書店の田辺茂一社長に、エマ先生の紹介状を持って会見し、同人雑誌「文學共和國」の費用を出して頂いた。その年の、秋の集い、の時、忘れもしない、このT・Tが「あのシブチンの茂一ちやんから、お金を出して貰ったんだって!あんたもやるわね」と突然、声を掛けてきた時の事を思い出した。

 文化学院がもう一度再生するには、西村一族が経営から全面的に退き、新たな革袋に新たな精神を叩き込む以外に方法は無い。
 既にかってアーチの在った文化学院は取り壊し中なのだから、徹底的に取り壊し、何等かの思い出などと言った感傷的なイメージなど完全に払拭してしまえば良いのだ。今日(11日)神保町の帰りに、文化学院の取り壊し中を見てきたが、あんなアーチなどもう要らないだろう。不要の遺物だ!!!
 60年代に居た講師は、今ではフランス語の江澤昭氏を除いて殆ど居ない。

 今、文化学院は水道橋の研数学館をお借りしているが、この借りたままで充分ではないのか。

 さあ、建物も経営陣も学院指導者たちも全て一新!!!

 それ以外に文化学院の再生の道は無い!!!


   戸川エマ先生は、文化学院の現状を憂い為さっておられた。
   かっての食堂の上の階段の上に立って、多くの学生に向って、何かを話し掛けておられる姿が見えたそうだ。

   戸川エマ先生には、上がっていただいた。 心からご冥福をお祈りいたします!!!


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