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2013/02/11

プロジェクトに参加して、熱心に詩人の聲を聴いていた男が、詩集を出し、第18回中原中也賞を受賞した、詩人細田傳造だ!プロジェクトで育った、詩人誕生第一号だ!オメデトウ”細田傳造さん!

1泊2日の神戸での聲ノ公演から、戻って来ました。
昨日の夜に、第18回中原中也賞を受賞したことを、プロジェクトに参加してくれている山口美恵子女史からの留守電を聴き、台湾にいる細田傳造に電話し、オメデトウを言い、あの細田傳造詩集『谷間の百合』出版記念会の発起人の皆さんに、長谷川龍生さんを除いて、原田道子、高橋睦郎、白石かずこ、大島龍、新藤凉子、松尾真由美、稲葉真弓、各氏に、受賞を報告した。
原田道子には、竹内美智代、禿慶子両氏への連絡を頼み、同道している紫圭子と神戸の街の居酒屋で、祝杯を
あげた。
今回の第18回中原中也賞には、既に決まっているだとか、出来レースとかとも言われていた。
第8回の受賞者神泉薫が、最終候補に細田傳造詩集『谷間の百合』が残っていたら、細田さんが取るよ、と言ってきた。
辺見康は、取れない、と言っているとも聞いた。
受賞詩集の誕生以前から、立ち会ってきたものとしては、感無量だ。
3・11の前の日の詩人白石かずこの聲ノ回から1人の中年男が姿を表した。
そして、3・11の大震災、その4日後の財部鳥子の聲ノ回とつづけて、あっという間に30回を超えた。
来る度に参加詩人の詩集を購入していく男。こんな熱心な人間を見たことがない。
それが今回の受賞者細田傳造の姿だ。この肉聲の復権を求めたプロジェクト「La Voix des Poètes(詩人の聲)」で、育った、初めての詩人の誕生だ。
ほんとうに嬉しいね。歴程新鋭賞・花椿賞・高見順賞と全ての詩の賞の最終候補に残った詩集だった。
第1詩集で、こんなに残った詩集があっただろうか。
だから、花椿賞選考委員の蜂飼耳のコメントには驚いた。
詩が読めない選考委員だからだ。詩集『谷間の百合』に、真摯に、虚心坦懐に読めば、驚かないほうがおかしいのだ。
だからあれだけの発起人が、この素晴らしい詩集を祝ったのだ。
蜂飼耳は詩が読めないことが、自らのコメントで明らかになった。
高橋睦郎が「現代詩手帖12月号」の16ページに、書いたように、「選考委員にとってのあるべき選考基準とはなんだろうか。古代ギリシア人がしたようにすべての先入観や慮りを捨てて、さくひんそのものに虚心に対し、素晴らしい作品を発見した場合には虚心に驚くことではないだろうか。もし驚くことができないのなら、根本的に選考委員の資格なし。選考する自分との政治的位置関係、またジャーナリズムにおける効果を考えるなどはやはり不純ではなかろうか。また選評を読むと明らかに候補作品を読み通していないとおもわれるものも散見する。候補作品をすべてよむのは大変な作業だが、それは選考委員の最低限の義務。それが出来ないと自覚したら、速やかに委員を退くべきだろう。」と。
もう一度、蜂飼耳は、この文章を熟読するべきだろう!

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