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2013/03/31

尾形亀之助が、最後に出した本、『障子のある家』は、私家版で、限定70部、非売品で、昭和五年九月五日発行だが、戦後に、草野心平が手掛けた復刻版は、辻まことが持っていたので、できたことを辻まこと全集2を読んで初めて知った!

辻まこと全集2の158ページから162ページに、「尾形亀之助 -特に「障子のある家」について-」が有り、70部限定非売品のNo,7を辻まことが持って中国にも行っている。

「戦後の混乱のまだ静まらなかったある日、私は銀座の地下室のバー「ルパン」で、偶然に草野心平さんと顔をあわせた。お互いにどうしていたかなどと話し合い、健在をともかくも祝福しているうちに、心平さんは、尾形亀之助の作品をだしたいとおもっているといいだした。私は尾形亀之助の名前を聞いた瞬間に理由もなくギクッとした。「障子のある家」をそのままの姿で復刻したいとおもうが差当って本をさがすのが困難だという。
ーそれならボクがもっています
ーなに?本当か、どこにある
ーいまもっていますよ
ーいまってここにか
私は「そうです」とポケットからだしてカウンターの上に置いた。心平さんは実に妙な顔付きでこれを眺めた。信じられないと言った面持ちの一瞬だった。」

これが尾形亀之助の『障子のある家』の復刻版が誕生する切っ掛けの瞬間だったのだ。

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