日本に井筒俊彦と言うイスラム学の大家が居てくれたことは、本当に有り難いことだ。生きていたら、どんな意見をされるのか、興味がある。以前、売れなかった『井筒俊彦著作集』(中央公論社刊)が、全集が出た今、売れている。
日本に井筒俊彦と言うイスラム学の大家が居てくれたことは、本当に有り難いことだ。
井筒俊彦著作集『東洋哲学』の中に、現時点で必要な言葉を友人が見つけてくれて、知らせてくれた。
「イスラームの最も根本的な思想として、ムハマンドはこの世にあらわれる最後の預言者、もうこれからは絶対にこの世に預言者というものは出現しない。もし預言者というものが出てくるとすれば、それは贋者。実際にイスラムの歴史では、数人の偽預言者が出て来た事が記録されておりますが、本当は終末の日まで、地上に預言者があらわれる可能性は絶対ないはずなのです。預言者の打止めであるという重要な考えが、コーランの段階で確立されているからです」
イスラームの世界には、預言者はもう出てこないという事を、確認しておかなくてはならない事態だ。
井筒教授が生きていたら、「イスラム国」の出現を、どう捉えられ,何を言われるのか、興味がある。
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