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2018/04/16

湾岸戦争の不思議。

ただ受講中に、日本から電話があり、文化学院の1年後輩の辻原登の『村の名前』が、第103回芥川賞を受賞したことを知らされた。
そうなると出発前に文学界の湯川編集長と約束したように、花束贈呈の為に、ニッポンに戻らなければならなかった。
予定では、ザツツブルグから、ギリシア経由での帰国予定を変更して、ミラノの画家KEIZOに会い、老舗のバルデリで、彼の紹介で、背広を買った。
この時、ギリシア行のチケットを、パリの友人に頼んでいたが、パリからギリシア行のチケットは有るが、帰りのギリシア発パリ行きの飛行機のチケットとは無いということだった。
この時、既にどこかで、8月2日から始まる湾岸戦争のことを予測できた者たちが居たのではないかとの疑念が、わたしの記憶から消えない。
1990年8月2日。イラクのフセイン大統領のクエート侵攻は、この日を除いては、あり得なかったと今は亡き世界的占星術師山内雅夫が教えてくれた。
この日、1日だけ、クエートの防御は一切なく、恐らく、フセインは、占星術師を用いているとも。
シャルルドゴール空港から乗った飛行機の便が、遅くなり、乗り継ぎが出来ず、ソウルで、1泊することに為った。色々な選択肢があったが、ソウル市で泊まることはせず、空港内のホテルで泊まり、明日の第1便から、空席待ちをしなくてはならなかった。同行者は、一人の日本の商社員だった。
乗ったバスが空港内の何処をどう走ったか分からない。
案内されたホテルの従業員は、部屋の鍵を渡しながら、旦那、女要らないか、としつこく言う。要らないというと、日本人、皆、要る、言いうよ。旦那、男じゃないね、とも。
商社員も、しつこいですね、日本人はこんなことをしているのですかね、と。二人でビールを飲もうと階下のバーに行くと、イルミネーションの灯りしかない、バーでは、男と女とが戯れていた。
飲む気も失せて、さっさと寝た。朝、ターミナル行のバスを待っていると、薄汚い数人の女たちが、バスに乗り込んできた。彼女たちが男たちの相手をしていたことは、歴然としていた。
空港で空席待ちの手続きを終え、二階のラウンジから、空港内を行き交う見ていた。
成金趣味の中年の男が、関西弁を話しながら、若い韓国の女性を連れているのが目立った。(続く)

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2018/04/15

続・続・続・続ソプラノ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ教授のマスタークラスのこと。

扉が開き、一人の男を引き連れて教室に入ってきたガリーナ・ヴィシネフスカヤの顔を見て安心し、来て本当に、来て良かったと思った。
1月に東京で会った時より、パリで初めて、見たガリーナに姿が戻っていたからだ。
教室には他に日本人は居るだろうかと見渡したが、分からなかった。
直ぐ、オーデションが始まった。
恐らく最年長だからと勝手に思い込んでいたが、数人の後に、わたしの名前が呼ばれた。
聲の種類は?バリトン?テノール?と矢継ぎ早に言われたが、一度も考えたことが無かったので、分からない。ガリーナがやってごらんと言うので、今は亡き歌舞伎役者中村獅童の母堂に頼んで、手に入れた柝を両手に持ち、跪き、柝の頭を出してから、「即興朗唱」のときの同じに、聲を撃ち込み始めた。
わたしの目的は、ガリーナに、自分の聲を聴いてもらうことだったので、思いっきり撃ち込み、柝を1つ鳴らして終えると、教室中が拍手で、終わった。
「日本人だね」「私は興味を持っている」「私は好きだよ」。
それだけガリーナに言われれば十分だ。
そこで、ジリアン女史からの推薦状を見せた。、「ガリナーナは、現代のマリア・カラスだ」と書かれていた。
「これ貰っていい?」と尋ねられたので、差し上げた。「処で、貴方は何を望むのか?」と言い、「待っていなさい」と言われ残された。
すべてのオーデションが終わり、全員が退室させられ、専属ピアニストのボリスに音を出させたが、緊張したのかまったく聲がです、ガリーナも諦めた。
一週間が経ち、ガリーナの気性も分かったので,「貴女の写真を撮りたい」いうと許可してくれた。
翌日から、教室での授業風景を撮り始めた。1本目をすぐ現像に出し、彼女に見せた。
その中の1枚に、彼女の奇麗な脚の写真があった。
仲間たちは,怒られるよと言っている内に、ガリーナが、入って来て、笑いながら「やったわね」と笑いながら言ったが、翌日からは、最終日まで彼女は、パンタロンスーツで押し通した。
それから毎日、写真を撮り続けながら、3週間、ガリーナの聲を存分に聴いた。誰よりも早く教室に出た。
三週目に入った月曜日の朝。誰も居ない教室で、貴女はいつも早いね、来週から、ロンドンで、ブリテンのフェスティバルが有るので、一緒に行かないかと誘われた。(続く)


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